赤ちゃんが誤飲してしまったら…

最終編集日:2022/1/26

ハイハイができるようになると、赤ちゃんはこれまで以上にさまざまなことに興味をもち始めます。手の届くところにあるものを何でも口に入れてしまい、あわてて取り出したという経験をもつ人も少なくないのではないでしょうか。


赤ちゃんは、トイレットペーパーの芯を通るくらいの大きさのものなら飲み込めるといわれています。誤飲事故で多いのは、たばこや薬、おもちゃなどで、なかには、硬貨や洗剤、電池を飲み込んでしまったというケースも。思わぬ事故を防ぐためには、普段から赤ちゃんの様子に気を配るとともに、身の回りに危険なものを置かないといった工夫が大切です。


万一の際の基本的な対応もぜひ知っておいてください。何かを誤って飲み込んでしまったときに、意識がない、ぐったりして反応が鈍い、けいれんを起こしている、顔色が悪い、激しく咳き込んでいる、じんましんのような発疹が急に出てきて呼吸がおかしいなどといった場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。


意識や呼吸の状態などの様子に変わりがないときは、落ち着いて飲み込んだと思われるものに応じた対処を。吐かせたほうがよいもの、水や牛乳を飲ませたほうがよいもの、便と一緒に出てくるので少量なら心配がないものなど、飲み込んだものによって対処方法は変わってきます。一度確認しておくとよいでしょう。


ほかにも、気道の異物を取り出す方法(背部叩打法:はいぶこうだほう)や異物が取れずに意識がなくなった場合の心肺蘇生の方法について、あらかじめ調べておくといざというときに役立ちます。


どうすればよいのかの判断に迷うときは、かかりつけの小児科医や子どもの医療電話相談窓口となる「#8000」番、日本中毒情報センターが運営する「中毒110番」などに相談してください。

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監修

保健同人フロンティアメディカルチーム