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赤ちゃんを守る、妊娠中のRSワクチンの定期接種化

最終編集日:2026/6/8

RSウイルス感染症は、急性の呼吸器感染症で、ほとんどの子どもが2歳までに一度は感染するとされています。発熱、鼻水、せきなどのかぜのような症状が現れ、多くは数日のうちに回復します。一度感染しても終生免疫は得られないため、年齢を問わず繰り返し感染します。

しかし、初めて感染したときは重症化することがあり、特に生後6カ月未満の赤ちゃんでは注意が必要です。生後間もない赤ちゃんは、免疫機能が未熟で抗体を十分につくることができません。また、赤ちゃんの気道は狭く、鼻水や炎症によって気道がふさがれやすいため、呼吸障害が起こりやすくなると考えられています。喘鳴(ゼーゼーと呼吸しにくくなること)や呼吸困難などが現れたり、場合によっては細気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。

こうした重症化リスクを減らす方法のひとつが、妊婦を対象としたRSウイルスワクチンです。


●妊婦へのRSウイルスワクチンとは

赤ちゃんは生まれる前、胎盤を通してお母さんから抗体を受け取っています。これを「母子免疫(受動免疫)」といいます。妊婦がRSウイルスワクチンを接種すると、母体の中でRSウイルスに対する抗体がつくられ、その抗体が胎盤を通して赤ちゃんへ移行します。赤ちゃんは抗体をもった状態で生まれるため、生後早期のRSウイルス感染や重症化を防ぐとされています。ワクチンの効果は、生後6カ月頃までの赤ちゃんで確認されています。


●2026年度から定期接種の対象に

2026年4月から、妊婦へのRSウイルスワクチン接種が定期接種の対象となりました。対象は妊娠28週0日から36週6日までの妊婦です。過去の妊娠時に接種したことがある場合も対象となります。

妊婦へのワクチン接種については、副反応や母体への影響を心配する人もいると思います。しかし、これまでの報告では、重い副反応や、早産、低出生体重での出生との関連は報告されていません。

ワクチンの効果や副反応について気になることがある場合は、医師に確認しましょう。


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監修

みんなの家庭の医学メディカルチーム