りんご病にかかったときの症状は?

2021/12/21
子どもが軽いかぜのような症状のあとに頬が赤くなり、腕や足にも発疹が出ています。りんご病の可能性がありますか? もしも大人がかかるとどんな症状が出ますか?
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
りんご病(伝染性紅斑:でんせんせいこうはん)は例年、春から秋に流行する疾患で、子どもに多くみられます。
感染後約1週間で軽いかぜのような症状を示すことがありますが、特徴的な症状である、両頬の境界の鮮明な紅斑(皮膚が赤くなること)は感染後10~20日で現れ、続いて腕、脚部にも両側にレースのような紅斑がみられることがあります。
体幹部(胸腹背部)にまで発疹が現われるケースもあり、発熱は、あっても軽度であることがほとんどです。頬がほてって、かゆくなることがあり、日光にあたったときやお風呂上がりなどで皮膚があたたまるとかゆみは強くなります。大人の場合は両頬に紅斑が出ることは少なく、関節痛や関節炎の症状が出ることがあります。
伝染性紅斑は、発疹が現れる前の初期段階がもっとも感染力が強いといわれており、症状が体に出るころには他人への感染力はほぼ消えているとされています。
また、妊娠中の方がかかると、胎児の赤血球が壊され流産の原因になることが知られています。
ほかに、もともと溶血性貧血という血液の疾患がある人がかかると貧血発作が起きることもあり、注意が必要です。ただし、多くの場合、良好な経過で治癒します。


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