血圧脈波検査の「PWV」「ABI」とは?

2025/01/25
人間ドックのオプション検査にある血圧脈波検査を受けました。結果にある「PWV」「ABI」について何がわかるのか教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
血圧脈波検査は、動脈硬化について調べる検査で、動脈硬化のスクリーニングとして用いられます。
血圧脈波検査ではPWV(脈波伝播速度)と、ABI(足関節上腕血圧比)を同時に測定し、2つの数値から動脈硬化の進行具合を判断します。
PWVは、脈波が伝わる速さを調べることで、血管が硬くなっていないかどうかをチェックします。血管が硬くなっていると、PWVの数値は高くなります。
ABIでは、両上腕と両足首の4カ所の血圧を測定することで、血管のしなやかさを測ります。狭窄(狭くなっている)や閉塞(つまっている)をチェックし、狭窄していると数値は低くなります。通常は上腕よりも足首の血圧のほうが高いのですが、狭窄が進むと、上腕の血圧のほうが高くなります。
一般的な動脈硬化の診断では、血圧測定を行い、血液検査で動脈硬化の危険因子となる脂質(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪)や血糖値を調べ、総合的に判断していきます。
動脈硬化の危険因子には、喫煙、メタボリックシンドローム、慢性腎臓病、高尿酸血症、脂質異常症、高血圧、糖尿病、ストレス、運動不足などがあります。


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