「好酸球性副鼻腔炎」は慢性副鼻腔炎とどう違うの?

男性/40代
2025/02/14

指定難病となっている「好酸球性副鼻腔炎」という鼻の病気があると聞きました。慢性副鼻腔炎とは、どのように違うのでしょうか。

この質問への回答

耳鼻咽喉科日本橋大河原クリニック 院長

大河原 大次

慢性副鼻腔炎は非好酸球性副鼻腔炎と好酸球性副鼻腔炎に分類されます。非好酸球性副鼻腔炎の多くは細菌やウイルスに感染して鼻腔(鼻のなか)の粘膜に炎症が起こる急性副鼻腔炎が慢性化したものです。一方、好酸球性副鼻腔炎の原因はまだ明らかになっていません。気管支喘息の発症要因との関係が考えられています。

好酸球性副鼻腔炎では鼻茸(鼻粘膜が腫れてポリープになる)ができること、嗅覚障害が高頻度で現れること、再発しやすく完治がむずかしいこと、気管支喘息や好酸球性中耳炎などを合併しやすいことなどが特徴です。

非好酸球性副鼻腔炎でも鼻茸や嗅覚障害が現れる場合もありますが、完治が見込めて、再発もほとんどみられません。


Xで送る
LINEで送る
Facebookで送る
URLをコピー
みんなの家庭の医学 アプリイメージ
アプリでも

みんなの家庭の医学

歩数ゲームやデイリーアドバイス、無料健康相談が利用可能

QRコード

※ご所属先が本サービスを契約いただいている場合のみご利用いただけます。