肺NTM症になりやすい人は?

女性/50代
2025/04/16

「肺NTM症」という病気になりやすい人はいますか?

この質問への回答

千葉大学病院 呼吸器内科 特任教授

巽 浩一郎

肺NTM症(肺非結核性抗酸菌症)は、NTM菌(非結核性抗酸菌)が肺に侵入することで発症する病気で、40歳代以上のやせ型の女性に多く見られます。なぜ女性に多いのかは、まだわかっていません。

また、肺に疾患を持っている人や、関節リウマチのある人、免疫機能が低下している高齢者は肺NTM症を発症しやすいようです。

現在、日本では肺NTM症を発症する患者数が増えていますが、その中には肺に疾患がない人もいます。肺に疾患がない人の場合は、自然治癒することがほとんどです。原因菌であるNTM菌は、土壌や家の水周りなど身近な場所に存在するため、誰でも発症する可能性があります。健康診断の胸部X線検査で異常が指摘されることもめずらしくないため、定期的に健康診断を受けて、早期発見につなげましょう。


※2025年2月25日時点の内容です。


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