麻疹の抗体検査で見るワクチン接種の目安は?

2025/04/23
麻疹の抗体検査の結果は、どのように見ればよいでしょうか? また、ワクチン接種の目安も教えてください。
この質問への回答
保健同人フロンティアメディカルチーム
麻疹抗体価の検査方法には、NT法(中和法)、PA法、EIA法(IgG)があり、それぞれに基準値が設定されています。いずれも、血液検査で確認することができます。
抗体検査の結果と、ワクチンを接種する目安については、下記を参考になさるとよいでしょう。
●抗体価陽性であり、基準値を満たす(十分な免疫あり)
NT法:8倍以上 あるいは PA法:256倍以上 あるいは EIA法:16.0以上
⇒十分な免疫を保持していると考えられます。ワクチンを接種する必要はないでしょう。
●抗体価陽性だが、基準値を満たさない(免疫はあるが十分ではない)
NT法:4倍 あるいは PA法:16倍,32倍,64倍,128倍 あるいは EIA法:2.0~16.0未満
⇒1歳以上で麻疹ワクチンを2回接種していれば、これ以上のワクチン接種は必要ないと考えられています。
1回接種している、または、一度も接種したことのない方は、あと1回ワクチンを接種しましょう。
●抗体価陰性(十分な免疫なし)
NT法:4倍未満 あるいは PA法:16倍未満 あるいは EIA法:2.0未満
⇒抗体価が陰性の場合でも、1歳以上で麻疹ワクチンを2回接種していれば、これ以上のワクチン接種は必要ないと考えられています。1回接種している方はあと1回、一度も接種したことのない方は、最低1か月以上あけて2回ワクチン接種をしましょう。
※2025年4月17日時点の内容です。


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