血清アミラーゼが基準値より低く経過観察に

男性/40代
2025/07/25

最近受けた人間ドックで、血清アミラーゼが基準値より低く、経過観察の所見がありました。血清アミラーゼについてよくわからないのですが、低い場合、どんな病気が考えられますか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

アミラーゼは消化酵素のひとつで、膵臓と唾液腺から分泌されています。炭水化物の分解に関わっていて、体内を巡る血液に混じり、腎臓から尿に排泄されます。血中や尿中のアミラーゼ濃度が高くなった場合、膵臓や睡液腺の病気が疑われます。血液に出てきたアミラーゼを測定するのが、血清アミラーゼです。

一般的に血清アミラーゼが低い場合に考えられる状態として、膵臓を全摘出したケース、慢性膵炎膵臓がんによって組織に大きなダメージが加わった状態、重度の糖尿病などの病気があります。これらの病気を診断するためには、ほかの検査との兼ね合いや、からだに現れている症状を含めて総合的にみていく必要があります。

ご相談者の場合、経過観察とのことですので、特に体調の変化がなければ、毎年の健康診断などで経過をみていくのが一般的です。


あらゆる検査値は、幅をもって基準値や正常値が設けられています。健康な状態であっても、その基準値の幅からたまたま外れることや、もともと体質的に少ない(低い)、または多い(高い)こともあります。たとえ基準値外でも、必ずしも病気と結びつくというわけではありません。


もしも気になる症状があったり、不安や疑問が強いようでしたら、人間ドックの結果を持参されて、消化器内科や胃腸科、または内科のかかりつけ医に相談されることをおすすめします。


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