腰の椎間板ヘルニアと診断。今後の治療とは?

男性/30代
2025/07/26

腰痛がひどく、腰の椎間板ヘルニアと診断されました。今後、どのような治療をするのでしょうか? 手術を受けなければならないこともあるのでしょうか?

この質問への回答

保健同人フロンティアメディカルチーム

腰椎椎間板ヘルニアの治療は、症状を和らげる保存的治療が一般的です。痛みが強い時期には安静にし、コルセット、消炎鎮痛剤の使用、神経ブロックなどによる痛みの緩和や、牽引療法、運動療法などが行われます。

症状が長く続く場合や、日常生活や仕事に支障があって本人が希望する場合には、神経を圧迫しているヘルニア部分を取り除く手術が検討されます。最近では、内視鏡やレーザーを使った手術も行われています。また、痛みの治療は整形外科だけでなく、ペインクリニックで受けることもできますので、主治医とよく相談されながら、治療を受けられるとよいでしょう。


日常生活では、次のようなことに気をつけましょう。

●からだを冷やさない

冷えは血流の悪化を招き、痛みの原因となります。入浴は40℃くらいの湯に浸かるほか、痛みが強くないときには市販のホットパックなどで温めるのも有効です。

●規則正しい生活と休息を心がける

睡眠不足や食生活の乱れなどで不調があると、症状を誘発することがあります。1日3食バランスのよい食事をとり、疲れをためないよう十分に睡眠と休養をとりましょう。痛みがある程度落ち着いたら、医師の指示のもと、適度な運動をするのもよいでしょう。

●正しい姿勢を保つ

・立つとき……腹筋を収縮させ、腰を反らさないように上半身をまっすぐにします。そのままの姿勢を続ける場合、片足を10~15cmほどの台にのせると腰の負担を軽減します。

・座るとき……いすに座ったときに股関節が膝関節より高くならないようにし、それぞれの関節が90℃になるよう、いすの高さを調整します。

・横になるとき……仰向けに寝るときはひざの下に枕などを入れます。横向きに寝るときは股関節や膝関節を曲げて寝るとよいでしょう。

●日常の動作に気をつける

とくに中腰の姿勢は要注意。ひざを伸ばしたまま腰を屈める姿勢は避けるように注意します。からだをひねった状態で物を取る動作や、座ったまま背後のものを取る動作も腰痛発作につながります。ひざを十分に折ることがポイントです。




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