父の物忘れが家族のストレスにも

2025/09/08
70代の父がよく物忘れをするようになりました。家の鍵を置いた場所を忘れて大騒ぎになったり、窓をしめずに出かけてしまったり、一緒に暮らす家族のストレスにもなっています。どう対処したらよいでしょうか?
この質問への回答
みんなの家庭の医学メディカルチーム
人間の脳は、年齢を重ねるごとに機能が低下していき、物忘れをするようになったり、若いころに比べて反応が鈍くなったりします。これは、誰にでも起こる生理的な機能の衰えです。
一般的に認知の機能が低下している場合では、否定や説得をしてはいけないといわれています。
適切な関わり方としては、症状によっても異なりますが、物忘れなどで多少のつじつまが合っていなくても、じっくり耳を傾けることが基本となります。
お父様の状況も心配ですが、ご家族の心身への負担を考えますと、実際に何か解決のための行動が大切ではないかと思われます。症状が続き、日常生活に支障がある場合は、一度受診を検討されてはいかがでしょうか。近隣の内科やかかりつけ医にまず相談され、検査を受ける必要があれば、より専門的な診療や検査ができる病院、脳神経科、精神科や物忘れ外来などを紹介してもらえるでしょう。
また、お住まいの地域包括支援センターの相談窓口にて相談されることもひとつの方法かと思います。
一般的な物忘れ予防対策として、「メモや写真を利用するなど日常生活の工夫や心がけ」「規則正しい食生活」「からだを動かす」「会話を多くもつ」「ストレスを発散する」「血糖値や血圧、体重などを適正に保つ」「脳を刺激するトレーニング」などがありますので、参考にされるとよいでしょう。


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