血便が出る
最終編集日:2024/1/19
概要
子どもの便に血が混じっているのではと疑ったときには、まず数日前からの飲食物を確認しましょう。
チョコレートやほうれん草、ブルーベリー、着色料が入った食品などを食べると便の色が赤っぽい色に変わり、血便のように見えることがあります。
血便の原因には胃や腸などの消化器や肛門の異常があり、医療機関を受診する際にはおむつや便をもっていくと診断の役に立ちます。
便の色や状態で、ある程度の原因を知ることができます。
・コールタールのような便
コールタールのような黒っぽい色と粘り気があり、強い臭いがする場合は、食道・胃・十二指腸など小腸から上の消化管からの出血が疑われます。
・赤レンガ色の便
大腸や小腸からの出血が疑われます。
・鮮紅血の便
直腸や肛門からの出血が疑われます。
受診の目安
救急車を呼ぶ・ただちに医療機関を受診
・大量の血便が出た
・血便がつづいている
・強い腹痛がある
・吐いている
医療機関を受診
・血便はおさまったが、いつもより元気がない
・食欲があまりない
・お腹が張っている
様子をみる
・以前食べた食品の色が血便のように見えた
セルフケア
すみやかに違いに気がつくことができるよう、日頃から子どもの便を観察するよう心がけましょう。
考えられる病気
監修
川崎医科大学 小児科学教授
中野貴司