1日に体外に失われる水分量は?

最終編集日:2023/3/13

私たちのからだは、半分以上が水分でできています。子どもは約70%、成人は55〜65%程度、シニアになると50〜55%程度ともいわれています。水分を適切にとることは、私たちの生命活動を維持し、健康を守るためにもとても大切なことです。気温が次第に上がっていくこれからの季節、意識的に水分をとって、脱水症状や熱中症を防ぎましょう。


●どのくらい水分をとればよい?

1日の生活の中で、約2.5Lの水分が失われるといいます。尿として1.5L、その他にも、便や汗、呼吸、皮膚から、からだの外へと出ていきます。特にこれから汗をかく量が増えるため、失われた水分をしっかり補給しなくてはいけません。

とはいえ、2.5 Lもの水分を頑張って飲む必要はありません。1日3回の食事から、おおよそ1 Lの水分をとることができるため、残りを飲み物で補えばいいのです。

成人の場合、コップ1杯程度(約200mL)の水分を、8回程度とることを目標にしましょう。ポイントは、1回にたくさん飲むのではなくこまめに少量ずつ補給することです。一度に頑張って大量の水分をとってても、すぐにからだの外へ出てしまいます。せっかくとった水分を無駄にしないためにも、こまめに効果的に飲みましょう。

【水分をとりたいタイミング】

寝起き、食事前、トイレに行った後、運動中、汗をかいた後、入浴の前後、就寝前


●渇いたと感じる前に

さらに「のどが渇いた」と感じたときはすでにからだの水分量が減っていて、脱水が始まっている証拠ともいわれています。渇きを感じる前にこまめに飲むことが、脱水症状や熱中症を防ぐためにも重要なポイントです。

また、年齢を重ねると、次第にのどの渇きを感じにくくなります。家族や周囲にそのような人がいる場合は、水分補給を促す声かけをしてあげるといいでしょう。

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監修

保健同人フロンティアメディカルチーム