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くも膜下出血は誰にでも起こる可能性がある病気?

男性/40代
2026/04/30

くも膜下出血は誰にでも起こる病気ですか? 年齢や性別、生活習慣でリスクは変わりますか?

この質問への回答

みんなの家庭の医学メディカルチーム

くも膜下出血は誰にでも起こりうる病気ですが、50~60歳代に多く見られ、加齢とともに発症率は増加するといわれています。

また、発症数は、男性よりも女性のほうが1.5倍ほど多く、とくに閉経後の女性のほうが発症しやすいことがわかっています。理由として、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することによって、血管の炎症を抑える作用が弱まってしまい、動脈瘤の形成が進行してしまうことや、瘤内部の炎症を強めてしまうことが挙げられます。


くも膜下出血の発症には、遺伝的要因も関与しますが、以下のように、高血圧や喫煙、飲酒などの生活習慣が、発症のリスクに大きくかかわることがわかっています。


●高血圧

血圧が高いと脳血管の負担になります。そのため、血管がもろくなったり、破れやすくなります。血圧を下げることは非常に効果的な予防方法です。また、くも膜下出血の発生原因として最も多い脳動脈瘤の破裂予防にもつながります。血圧が高い場合は、高血圧症の治療や減塩を心がけましょう。

また、急激な血圧の変動もリスクを伴います。入浴時の脱衣所と浴室の温度差、排便時のいきみなどは血圧の急激な変動を招きやすいため、脱衣所を暖める、便秘を予防するなどの工夫が大切です。


●飲酒

飲酒は、くも膜下出血を含む出血性脳卒中のリスク因子です。少量の飲酒でもリスクが上昇することが報告されており、大量の飲酒は特にリスクを高めます。できるだけ飲酒量を控えることが大切です。

飲酒習慣のある人が当面の高血圧などの健康リスクを高めない飲酒量は、1日当たり純アルコール量で男性40g以下、女性20g以下とされています。ただし、飲酒しない人に飲酒をすすめるものではなく、飲酒量は少ない方が健康リスクは低くなります。

(参考)純アルコール20gは以下の量に相当します。

ビール: 500mL

日本酒・ワイン:180mL

焼酎(度数25%): 110mL

ウイスキー:ダブル1杯


●喫煙

タバコは、くも膜下出血の最も重要な危険因子の一つです。タバコに含まれるニコチンは血圧を上昇させ、血管壁を傷つけやすくします。禁煙により5~10年でリスクが低下することがわかっているため、喫煙している場合は、今からでも禁煙することが強く推奨されます。受動喫煙もリスク因子となりますので、避けるようにしましょう。


●その他

ご家族にくも膜下出血の人がいる場合は、動脈瘤の頻度が高まることがあります。脳ドックなどで、早期発見・早期治療を行うことも大切です。そのほか、規則的な生活やバランスの良い食事、十分な睡眠をとり、ストレスはためないようにしましょう。


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